こんにちは。北村ピアノ教室の北村です。
今回は前回に引き続きひとみちゃん(仮名)の声楽レッスンについて書いていきたいと思います。。
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まず初めに、前回のブログを見ていただいた方に思い間違いをされないように伝えたいことがございます。
ひとみちゃんが歌っていた、スイス民謡の「おおブレネリ」が低い音から始まるので歌わない方が良いと前回のブログでかきましたが、「おおブレネリ」が悪い曲やダメな曲などとは思わないでください。「おおブレネリ」はスイスの山が並ぶ美しい風景を思い浮かばせるとても良い曲です。ただ、低い音は、声を響かせるのが難しいので声楽の初心者はあまり歌わない方が良いという意味で書きました。逆に低い音から始まる曲で良い曲、素晴らしい曲はたくさんあります。声楽のレッスンを長く続けて、正確な発声法が身につけば、どんな音から始まる曲を歌っても良いです。
その点、誤解のないようにお伝えさせていただきます。
少し冒頭が長くなりましたが三回目のレッスン内容のまとめを書いていきたいと思います。
1、「かぜよふけふけ」を前回1番だけレッスンしましたが、お二人が帰られて後で感じたことは、これは大変だな。今年10月の発表会に間に合わないということです。
2、なぜ間に合わないかというと、1つにはテンポが速いということです。テンポが速い曲は難しい。(今日のはじめに書いたようにテンポの速い曲がダメな曲というわけではないので、これも誤解なさらないで下さい。)声を響かす暇がない。それで響かないままに最後まで行ってしまいます。
3、今のひとみちゃんの声は全部が響いていない声と響く声がある。響く上に声を顔の骨や鼻腔などに響かす必要がある。これを声をあてるという。現状では全くあたっていない。ひとみちゃんが思っているよりも、もっと上、おでこの骨や鼻骨やほほ骨など顔の上部にあてていかなければならない。
4、その為には先週やった、お笑い唱法をもっともっとしっかりみにつけなければならない。
※お笑い唱法とは:顔を笑っている時のような顔にして口角を思いっきり上げて、上がらない人は自分の手で顔の筋肉を上げてそのまま手で上げながら歌う方法
5、一度、そのお笑い唱法が身についていけば、色々な音色(声色)に変えていっても良し、テンポの速い曲をやっても全部響いた声で歌える。
6、「故郷」ふるさと を今年の発表会で歌って、来年5年生の発表会で「かぜよふけふけ」を歌ったらどうだろうか。
7、「故郷」がなぜ良いのかというと、Gという音から始まり、最高音はE、その6度の音程の間を行き来していて、G以外の声はFisが1回Dが1回出てくるだけである。リズムも単純でテンポも緩い。
※参考
ドイツ音名 C D E F G A H
ド レ ミ ファ ソ ラ シ
ツェ デ エー エフ ゲー アー ハー
Fis フィス ファシャープ
8、まず、「故郷」で声を顔の上部に充てる訓練をたっぷりやっておいて来年に「風よー」を歌ったらどうか。
9、幼児、小学校低学年の児童で地声で歌っていてそれが元気が良くて大きな声で良い声だと評価する人がいるが、それは間違っている。
10、私はそれでは先の見通しがないと思う。裏声で統一し、今のひとみちゃんの裏声は息だけの声になっているので、それがお笑い唱法でそして、筋肉の力をつければ、裏声で統一にしても弱い声ではない。地声だけで歌っていたらいつかきっと行き詰って歌えない歌がだんだん増えてくる。
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